恩知らずの息子

『恩知らずの息子』の解説

  • タイトル恩知らずの息子
  • 著作者グリム兄弟
  • 書籍名恩知らずの息子
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 言語不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 『恩知らずの息子』の全文

    ある男とその妻が家の戸口に座っていた。二人は焼いた鶏肉を目の前に並べて、まさにそれを食べようとしていた。そのとき男は自分の父親が来るのに気づき、急いで鶏肉を隠した。

    父親には食べられたくなかったのである。父親はやって来たが、飲み物を飲んで去っていった。

    男はもう一度食卓に並べようとして隠していた場所から鶏肉を取り出そうとした。しかしそれを取ろうとしたとき、鶏肉は巨大なヒキガエルになり彼の顔に飛びついたのである。

    ヒキガエルは彼の顔から離れようとせず、しかも周りにいた人は彼の顔から引き剥がすことができなかった。なぜならそれはものすごい形相でこちらを睨んでおり、引き剥がそうとした者の顔に飛びついてきそうだったからだ。誰もがどうすることもできなかった。

    父親を大事にしなかった恩知らずの男は毎日ヒキガエルに餌をあげるはめになった。そうしなければ自分の顔がヒキガエルに食べられてしまうからである。そうして彼は休むことなく世界中で餌を探し続けたのである。

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