三匹の小鳥

『三匹の小鳥』の解説

  • タイトル三匹の小鳥
  • 著作者グリム兄弟
  • 書籍名三匹の小鳥
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 言語不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 『三匹の小鳥』の全文

    千年かそれ以前に、この国には小さな王様しかいなかった。そのような王様のうち、コイテル山に住んでいる王様は狩りが大好きでした。あるとき、王様は猟師と一緒に城から馬で出かけて行った。そして三人の娘が山で牛番をしていて、王様と従者を見て、一番上の娘が王様を指差し、他の二人の娘に「おーい、おーい!あの人と結婚しないなら誰とも結婚する気はないわ。」と言った。

    すると、二番目の娘が山の向こう側から、王様の右側にいる人を指差して、「おーい、おーい!私はあの人と結婚しないなら誰とも結婚する気はないわ。」と答えた。すると三番目の娘が王様の左側にいる人を指差して、「おーい、おーい!私はあの人と結婚しないなら誰とも結婚する気はないわ。」と答えた。ところで、これらの人たちは二人の大臣であった。王様にはこれが全部聞こえていて、狩りから戻った時、三人の娘を呼んで来させ、昨日山で何を言っていたのか?と尋ねた。このことを娘たちは王様に言おうしなかった。それで王様は一番上の娘に、本当に私を夫にしたいかね?と尋ねた。すると娘は、はい、と言った。二人の大臣は二人の姉妹と結婚しました。というのは娘たちはみんなきれいで顔が美しく、とりわけお妃は亜麻色のような髪をしていた。

    二人の妹たちには子供がいなかったが、ある時王様は家から出かけなければいけなくなって、お妃にもうすぐ子供が生まれるため、元気になってもらおうと、二人をお妃のところに招いた。お妃には明るい赤の星がついている男の子が生まれた。すると、二人の妹たちは、その美しい男の子を川に捨てようとお互いに相談した。ウェザー川だと思われるが、子供を川に投げ入れたとき、小さな鳥が空中に飛び上がって歌っていた。「汝の死に、汝はせかされるか、神の言葉が交わされるまで、白い百合の花の中に、勇敢な子よ、汝の墓があると」

    二人はそれを聞くと死ぬほど驚いて、大急ぎで逃げ出した。王様が帰ってきたとき、二人は犬を産んだ、と王様に言った。すると王様は、「神様のなさることはいいことである」と言った。しかし、川の近くに住んでいる漁師が、その小さな男児をまだ生きてるうちに釣り上げて、妻には子供がいなかったため、その子を育てることにした。

    一年過ぎて、王様はまた出かけ、お后はまた小さな男の子を生んだ。その子もまた、不誠実な妹たちがとりあげて、川に捨ててしまったのだった。すると小さな鳥がまた飛び上がって歌いました。「汝の死に、汝はせかされるか、神の言葉が交わされるまで、白い百合の花の中に、勇敢な子よ、汝の墓があると」

    王様が帰ってきたとき、二人は、また犬を産んだ、と王様に言った。すると王様は、「神様のなさることは良いことだ」と言った。ところが、川の近くに住んでいる漁師が、その小さな男児もまた釣り上げて、その子を育てることにした。。

    王様はまた旅に出かけ、お后は小さな女の子を生んだ。その子もまた、不誠実な妹たちはとりあげられて川に捨られた。すると小さな鳥がまた飛び上がって歌いました。「汝の死に、汝はせかされるか、神の言葉が交わされるまで、白い百合の花の中に、美しい子よ、汝の墓があると」

    王様が帰ってきたとき、二人は、猫を産んだ、と王様に言った。すると王様は怒って、妻を牢屋にいれろ、と命令した。そこにお妃は長年閉じ込められた。

    子供たちが大きくなったとき、一番上の子がある日、他の男の子たちと釣りにでかけた。しかし、他の子たちがどうしても仲間に入れてくれず、「あっちへ行けよ、拾われっ子め」と言ったのだった。

    このことについて、子供はとても悩んで、それは本当なのか?と年とった漁師に尋ねました。漁師は、昔釣りをしていたときお前を川から釣り上げた、と話した。それで男の子は、父親を捜しにでかけたい、と言った。漁師は子供に家にいてくれと頼んだが、どうしてもきかないので、了承した。それから男の子はでかけて何日も歩いて、とうとう広い大きな川に着いた。その岸辺でおばあさんが釣りをしていた。

    「おばさん、こんにちは」と男の子は声をかけた。「有難う」とおばあさんは言いました。

    「何かつかまえるまでは、結構時間がかかりそうですね。」

    「お前が父親を見つけるまで、しばらくかかりそうだよ。どうやって川を渡のかね?」とおばあさんは言った。

    「さあ、神様だけがご存知です。」

    するとおばあさんは男の子を背負い、川を渡してくれた。それから男の子は長い間探しましたが父親は見つかりませんでした。
     
    一年過ぎたとき、二番目の男の子が兄を探しに出かけた。男の子は川にやってきて、兄と全く同じにようにことが進んだ。そして今度は家に娘しか残っていなくて、娘は兄たちのことをとても嘆いて、とうとう漁師に、兄たちを探しに行きたいので行かせてくださいと頼んだ。それから娘もまた大きな広い川にやって来て、おばあさんに「こんにちは、おばさん。」と言いました。
    「有難う。」とおばあさんは答えました。

    「神様があなたの釣りをお手伝いしてくださいますように。」と少女は言った。おばあさんはそれを聞くととても愛想がよくなり、川を渡してくれ、魔法の杖をくれて、「娘さん、この道をずうっと行くんだよ。そしてもし大きな黒い犬にであったら、それを笑ったり見たりしないで、黙って堂々と通りすぎなくてはだめだ。それから大きな高い城に着くはずだ。その城の敷居にその杖を落として、城を通り抜け、反対側にでなくてはいけないよ。そこに大きな木が生えている古い泉があって、その木にかごに入っている鳥が下がっている。これを下ろさなくてはいけない。また泉からグラスいっぱいの水を汲んでごらん。そしてこの二つの品を持って同じ道を戻るんだよ。敷居から杖を拾って持って行くんだ。それで、また犬のそばを通る時、その杖で犬の顔を打つんだ、必ずやるんだよ。わかったね。それからここの私のところに戻っておいで。」と言った。

    娘がでかけてみるとまったく全てがおばあさんの言った通りであった。帰り道でお互いをさがして世界の半分を行った二人の兄たちを見つけた。三人は一緒に黒い犬が道にいる場所に行った。娘が犬の顔を打つと、犬はハンサムな王子に変わり、みんなと一緒に川へ行った。そこにおばあさんはまだいた。おばあさんはまたみんなにあえてとても喜び、みんなを向こう岸に渡してくれた。それからおばあさんも行って待った。というのは今おばあさんの魔法もとけたからである。しかし、他のみんなは年とった漁師のところに行った。そしてみんながお互いを見つけたことに喜んだが、鳥は壁にかけておいた。

    しかし、二番目の息子は家におちつかず、石弓を持って狩りに出かけけてしまった。疲れてくると、フルートをとって鳴らした。王様も狩りをしていて、それを聞き、そちらへ行き、若者に会うと、「誰がここで狩りをする許可を与えたのだね?」とたずねた。。

    「ええ、誰にも許可を得ていません。」

    「じゃあ、お前は誰の子だね?」

    「私は漁師の息子です。」

    「だが、漁師には子供がいないだろう?」

    「もし信じないなら、一緒にきてください。」

    王様は一緒に行き、漁師に問いただした。それで漁師は王様に全てを話した。すると壁の小さな鳥が歌い出した。「母は小さな牢屋にひとりいる、王家の血の王様よ、ここにいるのはみんな汝の子らである、二人の妹たちはとても不実で、二人が子らに災難を与え、深い川に漁師は来て行く」

    するとみんな驚いて、王様は、鳥と漁師と三人の子どもたちを一緒に城に連れて戻った。そして牢屋をあけて妻を出すように命じた。お妃はとても具合が悪く弱っていた。それで娘がお妃に泉の水を飲ませると、彼女は丈夫で健康になった。しかし二人の不実な妹たちは焼かれ、娘は王子と結婚することになったのである。

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