ハンズの嫁探し

『ハンズの嫁探し』の解説

  • タイトルハンズの嫁探し
  • 著作者グリム兄弟
  • 書籍名ハンズの嫁探し
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 言語不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 『ハンズの嫁探し』の全文

    ある昔、ハンズと言う若い農民がいて、その叔父が彼のためにお金持ちのお嫁さんを探していました。

    叔父はハンズを温もったストーブの後ろに座らせ、鍋いっぱいの暖かいミルクとたくさんの白いパンを取ってきて、彼に真新しいファージング硬貨を渡し、叔父は言いました。

    「ハンズ、その硬貨をしっかり持って、その白いパンをほぐしてミルクの中に入れなさい。それから今いる所で俺が帰ってくるまではじっとしているんだよ。」

    そして、ハンズはこう答えました。「うん、わかったよ。ちゃんと言われた通りにするよ。」

    叔父は古びたズボン(パッチ)を穿き隣町の裕福な農民の娘を訪ねに行き、彼はこう言いました。

    「うちの甥っ子と結婚してくれんかね?彼はとても正直者で物わかりの良い男だよ」

    そうすると、貪欲な彼女の父親が尋ねました。

    「財産はいかがかね?パンをほぐすぐらいはあるんだろうなぁ」

    そして、叔父はこう答えました。

    「親愛なる友よ、僕の甥は心地よいベッドに、少しばかりのお金と粉々にするほどのたくさんのパンもあります。しかも、彼も僕と同じぐらいのつぎはぎ(パッチ)のズボンも持ってますよ」

    彼はそういいながら彼の古びたズボンをパンパンと叩きました。(この地方ではパッチという言葉は小さい土地のことを意味することもある。)

    そして叔父は最後にこう言いました。

    「もし、この条件でよろしければ今すぐにでも僕と一緒に帰って、その場で今僕が言った事をご覧になれます。」

    それを聞くなり、この貪欲な父親はこんなチャンスも逃すものかとこう答えました。

    「よし、そうとなれば僕からはこの結婚に関しては何も言うことはない」

    結婚式は日取りどおりに祝われました。若妻が外に出て花婿の土地を見ようとしたら、ハンズはいつものつぎはぎ(パッチ)の作業着を身につけ、こう言いました。

    「いい服をきると汚しちゃうだろう。」

    そうして二人は一緒に出かけ、こっちの畑やそっちの丘を見ながらハンズは自分の作業着の大小のパッチ部分を指差しながら、

    「このパッチは僕の、それとこの部分もだぁ。なぁ、親愛なる君よ。見てごらん。」

    といいながら彼の妻は土地を見ることなく、彼の所有物である作業着だけを見るだけだった。

    「あなたって結婚式にいてた?」、

    「うん。出席してたよ、ちゃんと正装な服を着て頭の飾りは雪で、太陽のせいで溶けちゃったけど。上着はクモの巣でできてて、いばらの道の途中で破れ、靴はガラスで作られたものだったけど、石のせいでパキン!っと音を立てて真っ二つに割れたわぁ。」

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