コルベスさま

『コルベスさま』の解説

  • タイトルコルベスさま
  • 著作者グリム兄弟
  • 書籍名コルベスさま
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 言語不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 『コルベスさま』の全文

    昔、いっしょに旅をしたいと思ったおんどりとめんどりがいた。それで、おんどりは美しい馬車を作った。その馬車には赤い4つの車輪がついていて、4匹のネズミがつながれていた。めんどりはおんどりといっしょに馬車の席に座り、旅に出た。ほどなく、一匹の猫と出会った。

    「どこへ行くの?」と猫は尋ねた。「私たちはコルベスさまの家へ行くつもりだ」とおんどりは答えた。

    「私もあなた達といっしょに連れてくれ」と猫が言った。すると、おんどりは答えた。「喜んで。後ろへ乗ってくれ、前だと落ちてはいけないから。私の赤い車輪を汚さないように気を付けて。さあ、車輪よ進め。かわいいネズミたちよ歌え。私たちはコルベス様の家へ向かって進んでいるから」

    この後、石うすがやって来た。そして卵、アヒル、ピンと続き、最後には針がやってきた来た。そして全員が馬車に乗り旅をした。

    しかし、彼らがコルベスさまの家へ到着したとき、コルベスは留守だった。ネズミたちは馬車を納屋の中へ引っ張っていき、めんどりはおんどりと共に止まり木へ飛び乗った。猫は暖炉のそばに、アヒルは井戸の柱のそばに座った。卵はタオルの中にくるまり、ピンはいすのクッションを突き刺し、針はベッドの上にある枕の真ん中を刺した。そして石うすは戸ビラの上に横たわった。

    その時、コルベスさまが家へ帰ってきて、暖炉のところへ行き今にも火をつけようとした時、猫がコルベスさまの顔にたくさんの灰を投げつけた。

    コルベスさまは灰を洗い流すなために、急いで台所へ行った。するとアヒルはコルベスさまの顔に水を吹き付けた。コルベスさまはタオルで乾かそうとしたが、卵がコルベスさまのところに転がり、割れてコルベスさまの両目をくっつけた。

    コルベスさまは休みたいと思い椅子に座ったその時、ピンがコルベスさまに刺さった。コルベスさまは激怒して自分のベッドの上に横たわった。しかし、枕の上に頭を置いたとたん針がコルベスさまを刺しので、コルベスさまは大きな悲鳴をあげた。

    そして、怒りの中、広い場所へと走り出した。しかし、コルベスさまは家の戸びらのところへやって来たとき、石うすが飛び降り、コルベスさまを踏み潰し命を奪った。

    コルベスさまというのはとても悪い人だったにちがいない。

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