ユノとクジャク

『ユノとクジャク』の全文

クジャクは、女神ユノがサヨナキドリの歌を自分に与えてくれなかったという事実を冷静に受け止めることが出来なかったので、ユノに会いに来ました。

クジャクは、サヨナキドリの歌は誰の耳にも非常に美しく聞こえるのに、クジャクが少しでも音を出せば、すぐに皆に笑われると訴えました。

それからユノはクジャクを慰めて言いました。「あなたは美しさと体の大きさでは誰よりも優っています。例えば、あなたの首元にはエメラルド色の光沢があり、あなたの尾は宝石と色鮮やかな羽でできています。」

クジャクは、「もしわたしが自らの声に挫折するなら、沈黙の美しさに何の意味があるでしょうか?」と反論しました。

ユノは言いました。「あなたの人生の分け前は運命の決定によって定められました。あなたには美が分け与えられ、ワシには力、サヨナキドリには調和、ワタリガラスには予言的なしるし、カラスには不吉な予兆を分け与えました。

残念なことにあなたの期待が不平に陥らないためにも、与えられなかったものを求めてはいけません。

『ユノとクジャク』の解説

注:ユノ(ギリシア神話のヘラ)はユピテルの妻で神の女王でした。ユピテルにとって特別な鳥がワシだったように、ユノにとってクジャクは大切な存在でした。

  • タイトルユノとクジャク
  • 書籍名ユノとクジャク
  • 著作者イソップ(アイソーポス)
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
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