ヘルメースの彫像と財宝

『ヘルメースの彫像と財宝』の解説

注:後の編集者によっておそらく追記された教訓にはこう書かれています。「アイソーポスは、私たちがお互いを厳しく非難することを勧めるため、物語の中に神を登場させました。つまりもしあなたが悪意のある人を尊敬するなら、成果を残すことは出来ませんが、その人の面目をつぶすことで利益を得ることが出来るでしょう。」ヘルメースは職人と商人の神でした。富を授ける神としてのヘルメースについての他の寓話は561番を参照してください。

  • タイトルヘルメースの彫像と財宝
  • 著作者イソップ(アイソーポス)
  • 書籍名ヘルメースの彫像と財宝
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 言語不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 『ヘルメースの彫像と財宝』の全文

    ヘルメースの木像を持っていた職人がいました。職人は毎日神酒を注いでお供えしましたが、まだ生計を立てることが出来ませんでした。

    職人は神に腹を立てたので、足の傍にあったその木像を掴むと地面に投げつけました。木像の頭は粉々になり、中から金貨がどっと溢れ出てきました。

    職人が金貨を集めたときこう言いました。「ヘルメース、あなたは不運な神です。なぜならあなたには友人への思いやりがありません。私があなたを献身的に扱っていたときは何もいい事をしてくれませんでした。しかし今こうしてあなたを中傷したらこんなに多くの報いをくれるなんて。こんな不思議な信仰の類いを私は知りません!」

  • 投稿日