やぎ飼いと野生のヤギ

『やぎ飼いと野生のヤギ』の全文

雪が空から降っていました。濃く降る雪で白く覆われたやぎ飼いは、天候をしのぐためヤギをほら穴まで走らせました。やぎ飼いはほら穴に誰もいないと思っていましたが、その中にはすでに雨宿りをしている野生の角のあるヤギが数匹いました。

野生のヤギはやぎ飼いのヤギよりもたくさんいて、また大きく強そうでした。なのでやぎ飼いは、森から持ってきていたかいばを野生のヤギにばら撒く一方で、自分のヤギを空腹のまま放しました。

天候が晴れたとき、やぎ飼いは自分のヤギが死んでいたことと、野生のヤギがすでにいなくなり、動物がまだ草を食んだことがない山の未踏の奥地へ歩いていったことに気づきました。

哀れなやぎ飼いはヤギが1匹もいなくなり家に帰りました。そもそも自分の飼っていたヤギから利益が生まれたわけでもないのに、より大きなヤギの群れを望んだせいで。

『やぎ飼いと野生のヤギ』の解説

  • タイトルやぎ飼いと野生のヤギ
  • 書籍名やぎ飼いと野生のヤギ
  • 著作者イソップ(アイソーポス)
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 投稿日