ブユとライオン

『ブユとライオン』の全文

一匹のブユがライオンを訪れて次のように話し出しました。「君は僕より強くないから僕は君なんて怖くないよ。そうは思わないかい?君は一体どんな力を持っていると言うんだい?爪で引っ掻いて牙で噛みつくってかい?そんなことは痴話げんかをした奥さんが旦那にだってするさ。僕は君より強いんだ。もし君が望むならちょっと一戦やってみようじゃないか」

ブユは笛を吹いて開戦の合図をすると、すぐさまライオンの、毛で覆われていない鼻の部分に噛みつきました。ライオンは爪で鼻をかくことしかできず、とうとう負けを認めてしまいました。栄誉ある勝利を掴んだブユは気持ちが舞い上がって、笛を吹いて凱歌を歌いました。

それからブユは飛び去って行ったかに見えましたが、なんとそのままクモの巣に絡まってしまいました。ブユは、強大な敵に勝ったにも拘わらず微塵も気にしていなかった存在にやられてしまうことを酷く嘆きながら、そのままクモに食べられてしまいましたとさ。

『ブユとライオン』の解説

  • タイトルブユとライオン
  • 書籍名ブユとライオン
  • 著作者イソップ(アイソーポス)
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 更新日
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