シンデレラ(灰かぶり姫)

『シンデレラ(灰かぶり姫)』の解説

  • タイトルシンデレラ(灰かぶり姫)
  • 著作者グリム兄弟
  • 書籍名シンデレラ(灰かぶり姫)
  • 制作年?
  • 製作国不明
  • 言語不明
  • 著作権状態パブリック・ドメイン
  • 『シンデレラ(灰かぶり姫)』の全文

    昔、お金持ちの男がいました。男の妻は病気になり、自分の最後が近づいていることを悟りました。最期の時、母はたった一人の娘を呼んで言いました。

    「かわいい子、いい子で信心深くいなさい。そうすれば良い神が、いつもおまえを守ってくれる。私は天国からおまえのことを見ていますよ。そばにいますよ。」

    そう言うと、母は母は目を閉じ、死んでしまいました。少女は毎日お母さんのお墓に行き、泣きました。少女は信心深く、いい子にしました。冬が来て、雪がお母さんのお墓に白いハンカチをかぶせ、太陽が再びそれをはがした時、男は別の女を妻にしました。

    この継母は、娘をふたり連れて来ました。ふたりは顔は美しかったのですが、心は高慢でうぬぼれが強く意地悪でした。そして子どもにとってつらい時が始まりました。

    「ろくでもない役立たずが、居間で何をしているんだい」と、継母は言いました。

    「とっとと台所へ行きな。パンが食べたきゃ、まずその分働くんだね。」それから継姉さんたちは娘の可愛い洋服を取り上げ、古い灰色の上着と木の靴を与えました。

    「おまえにはこれがお似合いさ」と言って、ふたりの継姉さんたちはその子をあざ笑い、台所へ連れて行きました。それからかわいそうな子どもは朝から晩まで仕事をしなければなりませんでした。

    日の出前に起き、水を運び、火を起こし、食事の支度をし、洗濯をしなければなりません。その上継姉さん達は、ありとあらゆる心痛を与えたり、あざけったり、灰の中にえんどう豆やレンズ豆をあけたりしたので、子どもは1日中座り込んで、豆を選り分けなければなりませんでしたし、疲れても、夜、ベッドに入ることはできず、暖炉の脇の灰の中に寝なければなりませんでした。

    そして、そうやっていつも灰とほこりの中をはいずりまわり、薄汚く見えたので、シンデレラと呼ばれるようになりました。

    父親が市場に出かける時、2人の娘たちに土産は何がいいか尋ねました。

    「綺麗なドレス」と1人は言いました。

    「宝石」と2人目は言いました。

    「じゃあシンデレラは何がいいかい?」と父は尋ねました。

    「お父様、帰ってくる時、一番最初に帽子に触った枝を」とシンデレラは答えました。父親は2人の娘にはドレスと宝石を、シンデレラにはハシバミの枝を持って帰りました。シンデレラは父に感謝し、もらった枝を母の墓に挿して泣いていました。すると涙で枝が根付いてあっという間に成長し、以降、灰かぶりは日に3度も木の下にいって泣いて祈ると、小さな白い鳥が現れて欲しいものを落としてくれるのでした。

    ある時、王様が舞踏会を催し国中の美しく若い女性を招待し、舞踏会は3日間続くことになりました。この舞踏会は王子がお妃を選ぶためです。舞踏会には、ふたりの高慢な姉さん達も招かれました。

    姉さん達は喜び、シンデレラを呼びつけました。

    「わたしたちの髪をとかして、靴にブラシをかけなさい。そして、しっかりと靴紐をお結び。あたしたちは、舞踏会の王子様の所へ行くのよ」

    シンデレラはできるだけきれいに姉さんたちをおめかしさせました。シンデレラは舞踏会に行きたかったのだろう、泣いています。継母に舞踏会に行けるよう頼みました。

    「行きたいわよね、シンデレラ」と継母は言いました。

    「おまえは汚れているのに、舞踏会に行きたいのかい?ドレスも靴もないのにどうやって踊るんだい」しかしシンデラは頼み続けると、継母は言った。

    「おまえのために灰の中にレンズ豆を撒いたよ。これを2時間以内に選り分けることができたら、連れて行ってあげましょう。」シンデレラは裏口から庭に行き、呼んだ。

    「ハトさん、ハトさん、お空にいる全ての鳥さん、こっちへ来て私を助けておくれ」

    ”良いお豆はお鍋の中へ悪いお豆はおなかの中へ”

    すると2羽のハトが台所の窓から入ってきました。続いて空にいた全ての鳥が灰の周りで羽ばたき群れになりました。そして、こつ、こつ!とついばみ、悪い豆は食べてしまい、良い豆だけ皿に残しました。全ての豆を選り分けるのに1時間もかかりませんでした。そして鳥たちはみんな飛び立って行きました。

    シンデレラは継母に意気揚々と選り分けた豆を手渡した。ついに舞踏会に連れて行ってもらえるとシンデレラは信じていた。しかし継母は言った。

    「ダメよ、シンデレラ。おまえはドレスもないし、踊れない。ただ笑われるだけだよ。」と跳ね除け、言った。「2皿分の豆を灰の中から1時間以内に選り分けたら、連れていってやるよ。まあ出来やしないよ」と継母は灰に豆を撒くと、シンデレラは裏口から庭に出て泣いた。

    「ハトさん、ハトさん、天国より下にいる全ての鳥さん、こっちへ来て私を助けておくれ」

    ”良いお豆はお鍋の中へ悪いお豆はおなかの中へ”

    すると2羽のハトが台所の窓から入ってきました。続いて空にいた全ての鳥が灰の周りで羽ばたき群れになりました。そして、こつ、こつ!とついばみ、悪い豆は食べてしまい、良い豆だけ皿に残しました。全ての豆を選り分けるのに30分もかかりませんでした。そして鳥たちはみんな飛び立って行きました。そしてシンデレラはその皿を継母に持って行き、今度こそ連れて行ってくれるよう頼みました。

    しかし継母は言った。「おまえは連れて行かないよ。ドレスもないし、踊れないじゃないか。あたしたち、恥をかくところさ。」そう言うとシンデレラに背を向け、2人の娘を連れて急いで行ってしまった。

    家に誰もいなくなると、シンデレラはハシバミの木の下にあるお母さんのお墓に行き、叫んだ。

    ”ハシバミさんゆらゆら、ゆさゆさ、体を揺すって金銀を落として”

    すると鳥が金と銀のドレスと、絹と銀の刺繍をあしらった靴を持ってきた。シンデレラは急いでそのドレスに着替えて、舞踏会へ向かいました。継母と二人のお姉さんはそんなことは知らず、金のドレスに身を包んだシンデレラはとても美しかったので、外国の王女に違いないと思っていた。

    一度もシンデレラだと思わなかったし、シンデレラは家で汚く灰の中から豆を拾っていると信じていた。王子はシンデレラの元へ向かい、その手をとり踊った。王子は他のだれとも踊らなかったし、誰かがシンデレラをダンスに誘いに来ても王子は言った。「私のパートナーだ」

    シンデレラは真夜中まで踊った、そして帰りたがった。しかし王子は言った。「一緒に行って、家族に挨拶したい」シンデレラは王子から逃げ、鳥小屋に逃げ込んだ。王子はシンデレラの父親が来るまで待った、そして聞いた。老人はシンデレラかと思い、斧を持ってきて鳥小屋をばらばらにした。しかし、中には誰もいなかった。シンデレラは鳥小屋の裏からハシバミの木まで走り、綺麗なドレスを脱ぎ、お母さんのお墓に置いた。すると鳥が持って行った。そしてシンデレラは灰色のガウンを着て台所にいた。

    次の日、舞踏会が始まり、両親と姉さんたちが出かけると、シンデレラはハシバミの木に向かい、言った。

    ”ハシバミさんゆらゆら、ゆさゆさ、体を揺すって金銀を落として”

    すると鳥がより綺麗なドレスを持ってきた。そしてシンデレラが舞踏会に現れると誰もがシンデレラの美しさにうっとりした。王子は待っていて、すぐさまシンデレラの手を取り、他の少女には目もくれずに踊った。誰かがシンデレラをダンスに誘いに来ても王子は言った。

    「私のパートナーだ」真夜中が来るとシンデレラは帰りたがった。王子は後をつけ、家に入りたがったが、シンデレラは家の横にある庭に逃げ込んだ。大きな木の枝の隙間に隠れると王子は見つけることができなかった。王子は父親が帰ってくるまで待ち、聞いた。

    「見知らぬお嬢さんが逃げた。おそらく木の上に登ってしまったのでしょう。」

    父親はシンデレラかと思い、斧を持ってきて木を切り倒した。しかし誰もいなかった。そして、彼らが台所に探しに行くと、シンデレラはいつものように灰にまみれていた。シンデレラは木の反対側から飛び降り、綺麗なドレスを小さなハシバミの木にいた鳥に渡し、灰色のガウンを着たのだった。

    三日目、両親と姉さんたちが出かけると、シンデレラはまたお母さんのお墓に行き、言った。

    ”ハシバミさんゆらゆら、ゆさゆさ、体を揺すって金銀を落として”

    するときらびやかなドレスがシンデレラの前にありました。そして靴は金色でした。そして会場に向かうと、誰も言葉になりませんでした。王子はシンデレラとだけ踊りました。誰かがシンデレラをダンスに誘いに来ても王子は言った。「私のパートナーだ」

    真夜中が来ると、シンデレラは帰ると言いました。王子は一緒に行きたいと言いましたが、シンデレラは素早く逃げ、追いつけませんでした。しかし王子は階段にチャンが塗っていたため、左の金の靴がくっついて脱げてしまいました。 

    王子は拾い上げました。それは小さく上品ですべて金でできていました。次の日の朝、王子は靴を持って父親のもとに行き、言った。「この金の靴が合う者を妻としよう」

    2人の姉さんたちは喜びました。なぜならふたりは小さな美しい足をしていたので、きっとうまくいく、と思っていたのです。年上の姉さんが靴を試しに自分の部屋へ入りました。継母もそこにいました。靴を履こうとしましたがつま先が大きく入りません。彼女には靴が小さいのです。継母はナイフを渡して言った。

    「足を少し切り落とすんだよ。少しは痛いだろうけど、そんなこと構うもんか。じきに良くなるさ。そうすれば、お前達どちらかが女王様になるんだし、女王様になったら足で歩くこともないからね」

    姉さんはナイフを取り、つま先を少し切り落とし、そうして無理やり足を靴の中に押し込みました。そうやって上の姉さんは王子の前に出ました。姉さんの足が靴に納まっているのを見ると、王子は、この人が私の花嫁だと言って、馬車へ連れて行き、一緒にお城へ向いました。

    ところが馬車がお母さんのお墓のところで、ハシバミの木の上に2羽の鳩達が止まっていて、言いました。

    ”ちょっと後ろを見てごらん。ちょっと後ろを見てごらん。靴の中は血だらけだ。靴が小さすぎるもの。本当の花嫁はあなたを待っている”

    王子は騙されたことに気付き、偽の花嫁を家に帰しました。そして、2番目の娘に靴を試すよう言いました。そっと試すと、踵が大きすぎました。継母はナイフを渡して言った。

    「踵をすこし切り落とすんだよ。女王様になったら足で歩くこともないからね。」娘は歯を食いしばって踵を切り取り、大急ぎで足を靴に押し込みました。そうやって娘が進み出ると、王子は、この人が自分の本当の花嫁だと思い、一緒に馬車で城に向いました。ところが馬車がお母さんのお墓のところで、ハシバミの木の上に2羽の鳩達が止まっていて、言いました。

    ”ちょっと後ろを見てごらん。ちょっと後ろを見てごらん。靴に血が溜まっているよ、その靴は彼女には小さすぎたんだ。本当の花嫁はあなたを待っている”

    王子は下を見ました。すると、花嫁の白い靴下が赤く染まって、血が上の方まで上がってきていました。そこで王子は、2番目の娘もお母さんのところへ連れて行き、言いました。

    「この人も本当の花嫁ではありません。でも、この家にもうひとり娘さんはいませんか」

    「いいえ」父親は言った。「前の妻の残した小さな少女がいますが、結婚相手であるはずがない。」

    王子は連れてくるよう言った。しかし継母は言った。「あらまあ、彼女はとても汚い。出てこれるはずがないわ。」

    王子は譲らないのでシンデレラが呼ばれることになりました。シンデレラはまず手と顔を洗って金の靴を差し出す王子の前に現れた。そしてシンデレラはしゃがんで重い木の靴を脱いで金の靴に足を入れた。グローブのようにぴったりであった。

    シンデレラが立ち上がり王子がシンデレラの顔を見た時、一緒に踊った少女だとわかった。そして叫んだ。「本物の花嫁だ!」継母と二人の姉さんは震え上がり、憤怒で真っ青だった。王子はシンデレラを馬に乗せ、連れて行った。ハシバミの木を通るとき、2羽の鳩達が叫んだ。

    ”ちょっと後ろを見てごらん。ちょっと後ろを見てごらん。靴に血はないよ。靴は彼女には小さくないね、本物の花嫁が一緒にいるよ。”

    そして2羽のハトは飛んできて、シンデレラの肩に1羽ずつとまり座っていた。

    王子さまとの結婚式がとりおこなわれた日、2人の姉さんは、シンデレラにとりいって、幸せにあやかろうとしました。誓い合った2人が、教会へ向かったとき、年上の姉は右側にいて、下の姉は左側にいましたが、まん中にいたハトに、ふたりとも、片方の目を食べられてしまいました。

    2人が帰ってきた時に、今度は年上の姉は左側、下の姉は右側にいたため、まん中にいたハトに、ふたりとも、もう片方の目も食べられてしまいました。こうして、悪いことばかりしていた2人の姉は、戒めとして、一生、目が見えなくなったとさ。

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